転職体験談

転職の志望動機が思いつかない原因と対処法

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「転職の志望動機が思い浮かばない」これ、転職あるある第一位だと思います。ただ厳密には、その会社に入りたいと思える理由はあるはずです。しかし、あまりにありきたりな内容(「給料がよい」とか「自分のやりたいことに携われそう」とか)で、企業から「それ、うちじゃなくてもよくないですか?」と返されそうだから、“志望動機”としては弱そう…みたいな。

本記事では、転職の志望動機が思い浮かばない人に向けて、志望動機を考えるときのアイデアを紹介します。私は大学卒業後、20代のうちに2回転職を経験しましたが、この方法で志望動機を考えて転職を成功させたので、何かのヒントになれば幸いです。

志望動機を書くには、会社独自の要素を見つけるのが必須

あなたに志望動機が思い浮かばないのは、おそらくその会社独自の要素を見つけられていないからです。その会社ならではの要素が見つからないと、ありきたりな志望動機しか思いつきません

たとえば、「経営理念に共感しました」とか「製品開発に携われることに魅力を感じました」とか。このような志望動機では、企業からは「それ、うちじゃなくてもよくない?」と思われてしまうため、書類選考の通過は難しいでしょう。

志望動機が思いつかないときは、その会社独自の要素を探すことに全力を尽くしましょう

会社独自の要素の探し方

会社のホームページやパンフレットを読むだけでは、その会社独自の要素は見つかりません。会社独自の要素の探すためのアイデアを紹介します。全部まとめて試すことで、より独自性の高い志望動機を考えられるようになると思います。

1. 会社に直接話を聞きに行く

1つ目の方法は、気になる会社に直接話を聞きに行くことです。会社によっては、 “カジュアル面談”というものを設けており、選考とは無関係に話だけ聞きに行くことができます

中途採用のエントリーではないので、履歴書・職務経歴書の準備は不要で、志望動機や自己PR等を考えていく必要もありません。企業側から会社説明を受けて、会社や仕事内容に関する質疑応答をするだけです。ここで、その企業の組織文化と事業方針に関する質問をしましょう。たとえば、「あなた(カジュアル面談の担当者)はなぜこの会社に入ったのか。入社前後でギャップはあったか」「どういう人が活躍しているか」「どういう人材を求めているのか。それはなぜか」など。

こういった生々しい情報は、その会社オンリーワンの要素です。仕事内容だけを起点に志望動機を考えようとすると、どんな会社に通用する志望動機が出来上がってしまいますが、実際に働いている人や企業文化・事業方針なども把握したうえで、それらを盛り込んだ志望動機を考えられると、その志望動機はありきたりなものではなくなります

個人的には、志望動機を考えるうえでは、実際に会社に話を聞きに行くのがいちばん役立つと思っています。基本的に私は、実際に働いている人や企業文化起点で志望動機をまとめるのですが、このような情報は会社のホームページや求人票を見ただけでは読み取れないためです。

どうやって会社に話を聞きに行くのか?

MeetyWantedlyGreenという3つのサービスを使います。気になる会社の求人ページを探して、「話を聞きに行きたい」ボタンを押せばOKです。このサービスを使うと選考に進むとき有利になるみたいなことはないので、気になる会社が登録しているサイトを使ってください。どのサイトも登録・利用にお金はかかりません。

もし気になる会社がどちらのサイトにも登録していない場合は、その会社のホームページで公開されている問い合わせ窓口から相談してみましょう。私が転職活動していたとき、この方法で企業にコンタクトを取ったことがありますが、企業は快く対応してくれました。問い合わせ文面では、以下を伝えられればOKです。

  • 自分の名前と連絡先
  • 御社の●●職の求人に興味を持っている
  • ●●職の仕事内容について詳細を聞かせてほしい
  • 私のほうで質問をして、御社に答えてもらう形式を想定している

2. 競合会社を調べる

2つ目の方法は、競合会社を調べることです。気になる会社とその競合となる会社のホームページを見て、気になる会社ならではと思われる要素を洗い出してください。調査する際の条件や要素としては以下です。

【調査条件】

  • 調査方法は、インターネット検索でOK
  • 洗い出すのはどんな要素でもOK

【調査する要素例】
  • 会社規模(大企業or中小企業等)
  • 会社の設立年数(老舗orベンチャーorスタートアップ等)
  • 会社の株式状況(上場しているか、どの市場に上場しているのか等)
  • 売上の伸び(横ばいor堅調に伸びているor急激に伸びている等)
  • 顧客層(大企業or中小企業、業界、性別等)
  • 現在の事業内容
  • 今後の事業展望(新事業を起こそうとしている等)
  • 商材(有形or無形、自社商材or他社商材等)
  • 業務範囲(たとえば営業の場合、テレアポが主なのか訪問提案が主なのか等)
  • 給与体系(固定給なのか成果給なのか、インセンティブはあるか等)
  • 企業文化(売上至上の成果主義、スキルアップが奨励されていて勉強会が頻繁に開催されている等)
  • コミュニケーション方法(あらゆる社内コミュニケーションがSlackで公開されている等)

その会社独自の要素を洗い出せると、志望動機は書きやすくなるはずです。たとえば、「スタートアップ、急激に売り上げが伸びている、商材は自社SaaS、今後新事業を起こそうとしている、社内コミュニケーションがSlackで公開されている」という要素が見つかれば、「経営視点を磨きながら事業立ち上げからIPOまで経験して、今後御社が立ち上げを検討されている●●事業の責任者になりたい」みたいな志望動機を考えることができます。

ただ、インターネット調査で得られた情報が正確かというと怪しいので、調査した情報はあくまで参考程度にとらえて、企業に直接話を聞きに行って確かめると安心です。

3. ニュース検索する

3つ目の方法は、ニュース検索です。その会社名をGoogle検索して、ニュースタブを開いてみてください。その会社の役員や人事のインタビュー記事やアナリストの分析記事がヒットすることがあります。事業状況や競合と比較した強みを解説されていたり、今後の事業展望が掲載されていたりすれば、志望動機の検討に役立てられます。

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